ママカフェ6「幼年期の重要性」

 

最も大切な時期

 

幼年期の子供の教育が大切であることは、いくら強調してもしすぎることはありません。子供が人生の最初の七年間に学ぶことは、後年学ぶすべてのことよりも、人格の形成に関係があります。善であれ悪であれ、子供の心が最も印象を受けやすいのはその幼年期です。この年代の間に、正しい方向か誤った方向かのどちらかに、決定的な発達がなされます。つまらないことばかりたくさん覚える子供もいれば、多くの堅実で有益な知識を得る子供もいます。知力や堅実な知識は、お金で買うことのできない財産です。その価は金銀以上です。

 

消えない幼年期の印象

 

父親も母親も、あるいは家族のだれであろうと、幼児や児童、青少年たちに対して、決して短気な言葉を出してはなりません。なぜなら子供たちは、ほんとうに早い時期に影響を受けるのであって、親が今日子供をどう育てているかが、子供たちの明日を、そして将来を決定するからです。子供に印象づけられた最初の教えは、めったに忘れられるものではありません。幼いとき心に刻まれた印象は後年になっても見られます。隠れているかもしれませんが、消え去ることはめったにありません。

 

考えてみよう!

小さい時、親から受けた良い思い出(あるいは悪い思い出)は、今でも覚えていますか?

 

 

人格の土台はだいたい3歳くらいに形成され、10歳くらいまでに確定するといわれています。そして、人格形成に一番重要なことは「人から愛されている」という実感や、「自分は必要とされている」と感じることです。このような自己肯定感があると、将来犯罪を犯すなどのリスクが減り、つらい苦境に直面しても力強く生きていける人間になるといわれています。また、教会では神様から愛されていることを学び、優しい心が自然に育っていきます。

 

脳の発達は早いー

 

子どもの脳の発達は他の器官よりも早く、2歳で60%、4歳で80%以上、6歳でほぼ20歳と同じ100%に達すると言われています。

 

基礎をすえる最初の三年間

 

子 供たちを最初の三年間に正しくしつけるようになさい。子供たちが誤った願いや欲求を持つことを許してはなりません。母親が子供の思いを導いてやらねばならないのです。最初の三年間は小さな細枝を曲げる時期です。母親はこの時期の持つ大切な意味を理解しなければなりません。基礎がすえられるのはこの時なのです。

 

大きくなったらよくなると考えてはならない

 

子供が大きくなってから細心の注意を払って悪いところを抑え、正しく教育しようと考えて、最初の数年にしなくてはならない務めを怠ってしまう親がたくさんいます。しかし、子供を正しくしつけるというこの仕事をしなければならないのは、子供がまだ赤ん坊で自分たちの腕に抱かれている、まさにそのときなのです。親が子供たちを甘やかしたり機嫌をとったりすることはよくありません。そうかといって、子供たちを虐待するのも間違っています。ゆるぐことなく断固とした率直なやり方が、最良の結果を生むのです。

 

実生活の準備をさせる

 

子供が最初の十二年間あるいは十五年間に、この世の事柄と永遠の事柄について、どんなにたくさんの知識を得るか、じっくり考えてみる人はほんとうに少ないものです。こういう小さな子供たちは、本からの知識を得るだけではなくて、実際の生活になくてはならない技術を覚えるようにしなくてはなりません。本からの知識にばかり力を入れて、実生活のための訓練がおろそかにされるようであってはなりません。










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